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始まりはほんの些細な事だった。
あの日から、それは始まった。
誰もが裏に回ろうと
チャットやメール、ICQを駆使して毎夜行われる画策。
裏切り、陰謀、自作自演、誘導尋問
それはだんだんネタの一言では済まされないほどに
たくさんの人間を傷つけはじめた。
メールログやICQログが晒され、
今であれば犯罪スレスレの詐欺、詐称、脅迫が行われ
しかし、過激になればなるほど絶望の世界はその名を広め、
絶望関係掲示板、サイトは増加の一方を辿っていた。
すでに「小説・絶望の世界」より
「セカンドステージ・絶望の世界」に、みんなのめり込んで行った。
ところが
絶望チャットの存在が明るみに出た頃から世界は崩れ始める。
リアルで行われるオフ会と共に
対異性免疫の無かった電脳少年・少女達はおかしな方向に壊れ始める。
あちこちで花咲く擬似恋愛。
あちこちで行われる穴兄弟姉妹の契り(藁
次々と開催されるコテハンオフ
誰と誰がヤッただの
誰のハメ撮り画像があるだの
絶望コテハンで小説書きましただの
あの人は私の事をもう好きじゃないのかしら・・だの
今日の晩御飯なんだった?だの
等身大の言葉で埋まるログ。
やっと自分の居場所を見つけたといわんばかりに馴れ合いコテハン達は
次々と実態をさらし、仲良しグループへと変貌を遂げてゆく。
そんな見苦しい馴れ合いを見限り姿を消してゆくネタ担当コテハン達
かくして馴れ合いワショーイな場と化した絶望の世界セカンドステージは
静かに終焉の時を迎えてゆく事になる。
残った馴れ合い担当コテハン達は絶望を離れ、
今は別の場所でひっそりと身を寄せ合っている。
一日中掲示板とチャットに張り付き
全てのログに目を通さねば落ち着かなかったあの頃。
隠しページを探すのに、作るのに必至になり
裏でニヨニヨするのが生き甲斐だったあの頃。
人生の最大の無駄な時間を過ごしたあの数年間を
決して忘れる事は無いだろう。
得たものは何一つ無く
残ったものは過去の遺物と化した大量のログと腰痛だけ。
それでも時々懐かしく思い出すのは
何かを置いて来てしまったからなのか
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